昨日、ふと思い立って映画を観に行こうと思った。で、なにを観ようかと思って調べてみると、ソング・オブ・アースというタイトルにどういうわけだけ心が惹かれた。すぐに準備して、出発。
日比谷にある映画館に向かった。
大自然の映像と音に圧倒される
映画の内容は、ドキュメンタリーよりのものだった。大きなストーリーがあるわけでなく、ノルウェーのノールフィヨルドに住む夫婦と周囲を囲む大自然の話。
春夏秋冬で大自然の映像が流れ、地球が発する音も非常に美しく表現されている。物語を楽しむというよりは、大自然の中に行ってしまったような体験を映画の大きなスクリーンを通して感じる映画となっている。
大自然の大きさや美しさに圧倒される感覚をこの身で味わうことができる。
自然は美しいだけじゃない。というメッセージ
この映画に出てくる夫婦は、この地に住み続けている間にいろんな自然の厳しさも体験した。大自然の中に住むということは、もちろん人間によって安全が整備された地ではない。「大自然は決して安全ではない」と言っていたように、過去には山の地すべりや雪崩で多くの村人を失ったようだ。
自然と共に暮らすとは、そういうことなのだろう。
そんな安全ではない場所だけど、夫婦は大自然の美しさに魅せられて、その地に住み続けている。
映画の冒頭で「自然が初恋の相手だった」というメッセージが流れる。
その言葉通り、安全ではないけど圧倒的な美しさを見せてくれる大自然に今もこれからもずっと恋しているのであろう。
温暖化により小さくなる凍土
また、環境問題に関する部分にも触れていたように思う。直接温暖化問題とは言っていないけど、氷河が年々小さくなっているという話があったり、実際に大きな氷の塊が崩れ落ちるシーンの映像も印象的に流されていた。
個人の力だけではどうにもできない大きな問題だけど、こういった美しい大自然が崩れていくのは心苦しい部分があった。